学生フォーミュラ

学生フォーミュラ【Formula SAE JAPAN】とは

審査内容

実戦経験をもち即戦力となるエンジニアを育成する。のが目的なわけですから、当然マシンのかっこよさとか速さだけで評価されるわけではありません。

車検

まずは車検があります。

レギュレーション【規則】に適合したマシンをつくれているか、細かく審査されます。

そして

  • ドライバーの5秒脱出試験
  • ブレーキ試験【同時四輪ロックする必要がある】
  • 騒音試験【アイドル103dB以下、所定の回転数で110dB以下】
  • チルト試験【45度傾けても燃料漏れ等なし、ドライバー乗車状態で60度傾けても転覆なし】

これらをすべて通って、やっと動的審査【マシンを走らせて運動性能を評価する審査】に進めます。

動的審査

動的審査では

  • 加速力を競うアクセラレーション
  • コーナリング性能を見るスキッドパッド【8の字走行】
  • 一周800mほどのコースをタイムアタックするオートクロス
  • 約20kmの耐久走行をして速さと信頼性を競うエンデュランス

があります。

ちなみにオートクロスのタイムでエンデュランスの出走順がきまります。

エンデュランスでの燃費効率【EVの場合は電力消費量効率】も点数になります。

詳しくは審査概要を見てみてください。

静的審査

そして面白いのが静的審査です。

コストプレゼンデザインという三種目の審査があります。

コスト

東大、念願の総合優勝! さよならSkywave650 (2/3)より抜粋

「パーツ同士を組み、穴にボルトを入れ、ナットを裏から当て、ボルトを締めて……というレベルに作業をばらして計算します。あらかじめ、自動車技術会さんから作業別のコスト対応表が配布されました。例えば、『ラチェットを使って径Xmmのボルトを締めた場合、1ユニット当たり0.75ドル』『溶接は、1cmあたり 0.15ドル』という具合に決められています。つまり、組み立てや加工で、どういうツールを使ったかを見ていくんです」

↑こうやって細かく細かく材料から作業工程からいろいろと計算して、レポートにまとめます。マシンの全パーツです。なので膨大な量になります。全パーツの図面も描いて載せます。

そうやって大会に提出するコストレポートがこちら↓

これも先ほどの記事からの引用ですので、第七回大会【東大が総合優勝を果たした年】の、東大のコストレポートになります。

弊チームはさすがにこんな立派なものではありませんが…(汗)

プレゼン

プレゼンテーション能力を評価することが狙い。プレゼンテーションは、『審査のコンセプトに沿い、製造会社の役員に設計上の優れていることを確信させる』という仮想のシチュエーションのもとで行う。

全日本学生フォーミュラ公式サイト 審査概要 より抜粋

一企業のエンジニアとして、自分たちのマシンを売り込む。という感じです。

使えるエンジニアを育てる。というのが根底にあるので、このようにプレゼン能力も審査されます。

デザイン

モノづくりに携わる人からすれば当たり前だのクラッカーだと思いますが、どのようなデータからどのような分析をし、どういう結論を出し、それを踏まえてどのような設計をして、解析をして、整合性をとって、実際に作って、データを取って比較して、評価したか。ということを論理的に定量的に説明できなければなりません。

所謂V字プロセスというものです。

AISIN comCruise 開発プロセス概要 より

その設計開発過程を評価される審査が、デザイン審査です。

スポンサーの獲得

学生フォーミュラで避けては通れないのが、このスポンサー企業の獲得です。

基本的には、自分たちで営業をかけていくことになります。

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